千曲市(長野) 五里ヶ峯(1094.4m)、鏡台山(1269.1m)、大峯山(841.4m) 2023年11月26日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 3:31 窪山展望公園−−3:39 尾根取付(害獣除け柵)−−3:49 林道−−4:04 送電鉄塔−−4:33 大峯山−−4:47 林道−−4:59 廃林道−−5:15 廃林道終点−−5:55 鏡台山北峰−−6:04 鏡台山 6:07−−6:18 富士見台直下−−6:27 林道−−6:35 送電鉄塔−−7:07 五里ヶ峰 7:10−−7:25 971m峰−−7:36 942m峰−−7:46 875m峰−−7:48 送電鉄塔−−8:14 尾根取付(害獣除け柵)−−8:26 窪山展望公園

場所長野県千曲市
年月日2023年11月26日 日帰り
天候快晴
山行種類一般登山+プチ藪山
交通手段マイカー
駐車場あんずの里 窪山展望公園を利用
登山道の有無875m峰北西の送電鉄塔〜五里ヶ峯〜鏡台山〜1011m峰南を通る廃林道までは道あり。それ以外は道無し
籔の有無ほぼ無し。ただし道が無い区間では多少の灌木と多くの倒木あり
危険個所の有無無し
山頂の展望五里ヶ峯:西側が大展望
鏡台山:西側が開ける
大峯山:無し
GPSトラックログ
(GPX形式)
低温でGPSの電池切れでログ欠損
コメント勤労感謝の日に続いて大峯山〜鏡台山〜五里ヶ峰の周回コースへ。無風だったが今シーズン最低気温で寒く、霧氷がきれいだった。気温が低すぎてGPSの古い電池が切れてログ欠損。駐車場に戻ったら車のガラスに霜が張り付いていた。好天で五里ヶ峯からは真っ白になった北アルプスがきれいに見えていた


五里ヶ峯から見た後立山南部山。赤沢岳〜鳴沢岳に重なって立山も見えている


窪山展望公園駐車場を出発 ここで尾根に取り付く
林道(標高520m付近) 送電鉄塔(標高620m付近)
送電鉄塔から見た千曲市街地の夜景 岩場(標高670m付近)
大峯山山頂 林道の標識
廃林道に降り立つ(標高970m付近) 林道終点(標高1040m付近)
この標識から刈り払いあり(標高1080m付近) 標高1150m付近の目印。鞍骨山方面分岐だろう
雪ではなく霧氷が落下したもの 桧にびっしり付いた霧氷
木の柄にも。真っ暗で見えないが全部の木に霧氷が付いていた 1267m峰(鏡台山北峰)
鏡台山山頂 鏡台山から見た西の展望。今日は北アが見えている
鏡台山南東直下から初めて富士山が見えた 6時15分頃にライト不要な明るさになった
登山道から見た富士見台 雲海に浮かんだ五里ヶ峯
雲海に突入 林道
920m鞍部の送電鉄塔 再び霧氷が出現
桧は霧氷で真っ白 周囲の木も全て霧氷で真っ白
雲海を抜けると霧氷も消える 3日前は凍っていなかった水溜り
五里ヶ峯山頂直下 五里ヶ峯山頂
五里ヶ峯から見た西側の展望。雲海が覆っている
五里ヶ峯から見た北アルプス(クリックで拡大)
五里ヶ峯から見た後立山南部
五里ヶ峯から見た後立山北部。立ち木が被ってすっきりとは見えない
五里ヶ峯から見た穂高連峰と常念岳
五里ヶ峯から見た乗鞍岳 五里ヶ峯から見た槍ヶ岳と大天井岳
五里ヶ峯から見た立山 山頂標識は霜で真っ白
標高950m付近の勘助道 920m鞍部
971m峰 942m峰遠望
僅かだか霧氷が見られた 942m峰
840m鞍部付近で雲海上端に突入 875m峰
分かりにくいがブロッケン現象。樹林帯では非常に珍しい 875m峰北西の送電鉄塔。ここが雲海上端
送電鉄塔から北に派生する尾根に入る 標高950mから見た鏡台山
尾根入口 雲海中は霧氷が見られる
尾根末端の柵の出入口 尾根末端を振り返る
工場に住んでいるらしい猫 その1 工場に住んでいるらしい猫 その2
窪山展望公園駐車場到着 窪山展望公園から見た西側の展望


 木曜の勤労感謝の日に鏡台山周回コースを歩いて、翌日の金曜日は出社して土曜日にまた休みになった。しかし土曜日は体調が悪く悪寒がして体がだるく、おそらく発熱があったと思う。よって山は休みで寝て過ごす。この日は冬型の気圧配置で、自宅から遠くに見える鏡台山山頂付近は雪が降ったようで白くなっていた。日曜日は体調が回復したので出かけることに。いつものように鏡台山周回コースとした。

 出発時に車のガラスに霜が付いていたのでそぎ落としてから。無人の窪山展望公園駐車場に駐車して出発。今日は冬型の気圧配置が緩んで満天の星空で風も無い。

 いついもの場所から尾根に取り付いて急登。最近はいつもそうなのだが、登りでは右足の薬指辺りの関節が痛む。長靴だと靴床が柔らかいので急傾斜の登りではつま先立ちするように足の指が反り返るよが、この時に痛みが出る。靴底が固い登山靴ならおそらくこれは発生しないだろう。足の指に何か不具合が無いか心配だが、下界でその付近を反り返してみても痛みは発生しなかった。未だ原因は不明である。

 林道を横断して獣道で法面をよじ登り、灌木藪を突っ切って送電鉄塔に到着。夜景を楽しんで再び短い藪に突入してそれを抜けるとこれまでと同じく急傾斜だが歩きやすい植生に戻る。大岩の左を巻くと一時的に傾斜が緩んで尾根が細く明瞭化するが、それも短い距離で再び急登に。往路の大峯山まではとにかく急傾斜が続いて一気の登りである。

 やっと傾斜が緩んで大峯山山頂に到着。ここでGPSを見ると表示が消えていた。出発時には電源を入れたはずで、3日前の下山直後に電池を充電したばかりだ。考えられるのは電池が古くて劣化していて、今日のように気温が低い状態に極端に弱くなっている可能性だ。この後、各山頂で電源を入れ直したが、次のチェックポイントでは電源は切れていた。それでいて下山後に自宅の室温状態でLEDライトで電池が無くなるまで点けっ放しにしたら数時間OKだったので、常温では問題ないらしい。この電池はおそらく10年近くほぼ毎週使っているものであり、もう引退していいだろう。

 尾根幅が狭まって風を感じやすい区間に入るが風は全くない。舗装された林道を越えて廃道に入り、できるだけ廃道を外さないように注意しながら登っていくが、廃道化しているので道が薄くて1,2回は外してしまったが、短い距離で復帰。廃道は尾根の芯より南側に外れていることが多く、道を失ったら南を目指すのがいい。特に笹が出てきたら尾根直上を避けて南が正解である。南側の方が笹が薄い。

 今回は最後は廃道を外さずに廃林道に着地。灌木が張り出した廃林道を終点まで進んで今度は整備された登山道へ。標高1080m付近の標識を境に下は笹が無く上は笹が出現するが、今年は笹が刈られて快適に歩けるようになった。

 標高1150m付近から地面に白いものがポツリポツリと見られる様になった。最初は雪が降ったのかと思ったが、標高が上がって白いものが増えても地面一面を覆ってはおらず、白い塊が散在している状況。頭上を見ると檜の葉や落葉樹の枝には真っ白な霧氷が付いていて、どうもこの霧氷が落下したものが白い物体の正体らしい。だからごま塩を振りかけたようなまだら模様だったのだ。この標高、位置では昨日はガスはかかったが雪は降らなかったようだ。まだ暗い中なので山頂部全体を覆う霧氷の撮影はできないので、登山道脇の霧氷の写真だけ撮影した。

 傾斜が緩んで鏡台山北峰に到着。まだ暗い時刻でライトが必要な明るさだった。次のピークである鏡台山山頂に到着した時もまだ日の出前だったが、どうにかライトが不要な明るさに達した。しかしまだ明るさ不足で西に開けた展望で真っ白な北アルプスが見えているが、ズームでは手振れするシャッター速度なのでワイド側のままで撮影した。露出は±0のままにしたので妙に明るく写っているが、こうしないと暗くて遠い北アルプスが写真に写らなかったのであった。

 今回は山頂南東直下のカラマツ植林帯で初めて富士山が見えた。ここからだと山頂部のみが手前の山から頭を出している状態で、北アルプスから見るのと比較して富士山はだいぶ小さく見える。

 ここからは920m鞍部まではほぼ下りの連続。南斜面では霧氷は付いておらず、地面に霧氷が落ちたものは見えなかった。昨日は午後にはこの付近にかかっていた雲が切れて山でも晴れていたので、日が当たる場所は解けてしまったのだろう。

 樹林の隙間から見える五里ヶ峯は雲海の中に浮かんでいた。今朝は冷え込んだので放射冷却で冷やされた空気が盆地の底に溜まっているのだろう。富士見台の岩場は登山道で巻いてしまい林道へ降り立つ。その直前から雲海の中に突入して周囲の枯れ枝が真っ白に変わり、少し気温が下がったように感じた。

 標高950mの林道を通過する時間帯が早いので、いつものようにここに車は無し。僅かに登り返して緩やかに下れば最低鞍部の送電鉄塔が登場。林道よりも標高が落ちているので雲海により深く沈んだ位置にいるはずだが、どういうわけかここは雲海の上限ギリギリで周囲には霧が立ち込めているが頭上は青空だった。

 鞍部から登りにかかると再び雲海の中に突入し、周囲の立木には霧氷が張り付いて真っ白だ。ということはまだ気温は0℃以下だろう。ただし風が無いので体感温度はそれほど低くなかった。

 登りに切り替わって五里ヶ峯が近付くと雲海を突破して霧が晴れ、東の浅間山等の山を越えてようやく出てきた太陽の光が届くようになって暖かい。ただし樹林が開けた場所は限られるので、日が当たる場所も僅かしかない。3日前は凍っていなかった3箇所の水溜りは全て凍っていた。

 最後の登りで無人の五里ヶ峯山頂に到着。山頂標識には霧氷のように霜がびっしりついていた。山頂は雲海の上に突き出ているのでガスに邪魔されることなく北アルプスが一望だ。風が無い影響か空気の透明度は今一つだが、今日は乗鞍岳まで良く見えていた。来週末には12月に入っているので、北アルプスの各登山口に繋がる主要な車道はほぼ全てで冬季通行止めに入り、アルプスは本格的な冬山シーズンを迎える。私にとっては登山道がある北アルプスにわざわざ寒い時期に登る理由は無いので、登山口までの車道が開通する残雪期まではアルプスはお預けだ。

 今回は山頂で写真撮影だけしてすぐに出発。前回同様に山頂北側を迂回する登山道を下ってから稜線上に戻った。いつの間にか雲海の高さが下がったようで、971m峰、942m峰と歩いている間は、霧氷は所々で見られたが霧は既に晴れていた。        942m峰と875m峰の間の840m鞍部でガスが流れ始める。雲海に完全に没するわけではなく雲海のの上端部を掠める状況で、これが875m峰、850m肩まで続いた。雲海ギリギリの高さなので地面付近にはガスが流れているが頭上は晴れて日差しがあり、自分の影がガスに投影されるブロッケン現象が見られた。森林限界以下の山でこれを見ることは非常に稀で、アルプスで見るよりも価値が高いだろう。

 送電鉄塔のある標高850m肩でも雲海の上端にいるようで、足元は霧がかかっているが送電鉄塔は霧の上で良く見えて青空であった。送電鉄塔に登れば霧の上に出て北アルプスが見えるのだろうが、地面付近は霧の中で風景は見えなかった。まあ、五里ヶ峯で展望は十分に楽しんだのでいいけど。

 送電鉄塔で縦走路を離れて北に派生する尾根を下る。この尾根に入ると霧が晴れたので、雲海は稜線の南側にだけ出ているようだ。もっと早い時刻はこちらも雲海に覆われていたはずだが、いつの間にか消えてしまったようだ。

 明瞭な一本尾根で下りでも地図を見なくても迷うことはなく尾根末端に到着。いつもの出入口の扉の針金を解いて外に出て、再び針金で「施錠」しておく。下界に降り立って上を見ても雲は消えて青空が広がっていた。

 3日前に猫がたむろしていた工場は日曜日で休業だったが、猫は工場周辺でたむろしていて、少なくとも4匹いることが確認できた。3日前に見た白黒斑猫と茶トラも健在だった。茶トラは今回も日向ぼっこで目を細めていた。

 舗装道路を歩いて窪山展望公園へ。頭上は晴れているが長野市街地方面はまだ雲がかかったままで、その向こうに見えるはずの高妻山や戸隠連峰は見えなかった。

 

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